[2021年4月編] 今月のエンパワメントソングスと使えるフェミニズム英会話
みなさんこんにちは。すっかり春らしい気候になってきました。春は入学や卒業など、変化がある人も多いのではないでしょうか?今回は新しいことに挑戦することを後押ししてくれるようなエンパワメントソングスを使えるフェミニズムフレーズと一緒に紹介します!そして今後このエンパワメントソングスを月に1度紹介し、どんどん Dear Sophia のプレイリストに曲を増やしていこうと思います。
※あくまでも私の独断と偏見で選んでおり、訳も私の解釈です。
目次
1. Katelyn Tarver – Labels
まず最初に紹介するのは、アメリカのアーティスト、ケイトリン・ターバー ( Katelyn Tarver ) の Lebels という曲です。サビ部分の歌詞を見ていきましょう!
Shut up, listen now 静かにして、ちゃんと聞いて I guess you forgot あなたは忘れてるんだろうけど I don’t belong in your box 私はあなたの型にはまらない Baby, I’m getting tired walking this wire もう危険な綱渡りにはこりごり Don’t mistake the southern smile on my face 私がにっこりしているからって勘違いしないで I’ve come too far to play games お遊びしてたのは大昔の話 Baby, it’s off the table もうそんなこと考えてすらない I’m done with all the labels もうレッテルにはうんざり!
この曲のタイトルにもなっているLabelsは、ラベル・レッテルという意味ですが、これは今回の曲の中だと、「ブロンドの女の子」とか「入れ墨のある男性」「主婦」「黒人の男性」などその人の一つの属性だけでその人に特定の評価をされることを意味していますよね。
ごく一例ですが、ブロンドの女の子だから頭悪いでしょ、とか、黒人の男性だから悪いことに関わっていそう、そういうラベリングをしてくる人や社会に向かって、もうそんなのうんざり!と言っているんですね。ミュージックビデオも素敵ですよね。
I don’t belong in your box! とか、I’m done with all the labels! とかはすぐに使えそうなフレーズですよね!
2. Jess Glynne – Thursday
次に紹介するのはイギリスのアーティスト、ジェス・グリン ( Jess Glynne ) の Thursdayです。早速歌詞を見ていきましょう。
I won’t wear makeup on Thursday 木曜日は化粧をしないって決めてるの I’m sick of covering up 取り繕うのにはもううんざりだから ・・・ So I won’t wear makeup on Thursday 木曜にはメイクアップしない ‘Cause who I am is enough だって私はありのままで十分だから
で始まるこの曲、簡単な英語で力強いメッセージがたくさん詰まっているとっても素敵なエンパワメントソングです。是非歌詞を全部聞いていただきたい曲です。メイクしなくても、スウェットを着ていても、私はありのままで十分だ、というのを自分自身にリマインドしている曲です。この曲のサビもみてみましょう。
And there are many things that I could change so slightly 少しでも変えられることはたくさんあるのに But why would I succumb to something so unlike me? なぜこんな私らしくないことに屈してしまってるんだろう I was always taught to just be myself 自分らしくいろと教えられてきたのに Don’t change for anyone だれのためにも自分を変えるなって I wanna laugh, I don’t wanna cry 泣くんじゃくて、笑っていない Don’t want these tears inside my eyes こんな涙を流していたいんじゃない Don’t wanna wake up and and feel insecure 朝不安な気持ちで起きるのもいや I wanna sing, I wanna dance 歌って、踊っていたい I wanna feel love inside my hands again この手の中にまた愛を感じたい I just wanna feel beautiful ただ自分が美しいと感じたいんだ
ありのままの自分で十分だ、と頭では分かっていながらも周りや社会からの影響でそれを信じるのがしんどい時があったり、苦しい時、誰にでもありますよね。そんな自分に「ありのままの自分でいよう」と言い聞かせるような素敵な曲ですね。Who I am is enough! や Don’t change for anyone! は簡単ですぐ使えそう!
3. Taylor Swift – The Man
最後にご紹介するのは、日本でも知名度の高いテイラー・スウィフト ( Taylor Swift )の曲からの紹介です。昔は恋愛や失恋の曲の印象が強かったのですが、最近政治的な発言など、自分の意見をどんどん発言するようになってからは、彼女の曲にどんどんエンパワメントソングが増えていますよね!その中でも今回取り上げるのが、フェミニズム要素満載の、The Manという曲です。早速サビのフレーズを見ていきましょう。
I’m so sick of running as fast as I can 全力で走るのはもううんざり Wondering if I’d get there quicker If I was a man 私が男だったらもっと早くたどり着けていたのかな And I’m so sick of them coming at me again あいつらがまた私に矛先を向けてくるのはもううんざり ‘Cause if I was a man だってもし私が男だったなら I’d be the man 誰もが認める男性だっただろうから
この曲は、テイラーがアメリカの芸能界で活躍をする中でずっと感じていた、セクシズムを曲にしたものですね。男性と女性で同じことをしても女性に対してはネガティブに記事に書かれたり、ネガティブな印象を持たれることについて言っています。特にタイトルにもなっている、If I was a man, I’d be the man というフレーズ、少しどういう意味が捉えにくいかもしれませんが、The というのは、誰もが知っている・認めるものの前に付けるので、ここでは、もし私が男性だったら 誰もが認めるThe man だった、と言っているんですね。
また、セクシズムの例としてこの曲の中で挙げられている部分をみてみましょう。
They’d say I hustled (私がもし男だったら)頑張ったねって、 Put in the work 努力したよって言われるはず They wouldn’t shake their hands and question how much of this I deserve (私が男だったら)握手しておきながらこの功績のどれくらいが私の実力なのか,疑われたりもしないでしょう What I was wearing 私が何を着ていたかや If I was rude 礼儀が悪かったかどうかは Could all be separated from my good ideas and power moves? 私の功績や力強さとは切り離して捉えてくれないかな?
同じ成績を残しても、男性に対しては、「努力してがんばった!すごい!」といわれることが、女性だと「その功績を支えたのは実はこの人」とか「これは本当の彼女の実力なのか」言われることだったり、見た目や行動が実力と結び付けられて考えられること、実際の成績よりも着ていた服や行動などにスポットライトが当てられることに疑問を呈しています。この曲の後半の大サビでも、男性だと財産や女性関係をひけらかしても、ワルであることはや怒りを見せること良いこととされるのに、もし同じことを私がすると、ビッチで悪い女と言うんでしょ、ということを言っていますよね。
使える英会話フレーズまとめ
いかがでしたか?この他にも紹介したいエンパワメントソング、たくさんありますので、月次で紹介していけたらと思っています。最後に今日学んだフレーズをおさらいしましょう。
もううんざり!というものに対して使えるフレーズ
- I’m done with 〜
- I’m sick of 〜
- I’m tired of 〜
を使ったフレーズ。例えば、
I’m so sick of my boss telling me to behave! わきまえろって言ってくる上司にはもううんざり!
みたいに使えますね。その他には以下のフレーズがありましたね。
I don’t belong in your box 私はあなたの型にはまらない
自分を肯定してあげたい時に使えるフレーズ
Who I am is enough 私はありのままで十分 Just be myself 自分らしく Don’t change for anyone 誰のためにも自分を変えないで
今回紹介した曲は、Youtubeのプレイリストとしてこちらに格納しています!今後もどんどん追加していきます。またこのシリーズ、来月もお楽しみに〜!