ジェンダー メンタルヘルス

年末年始の帰省が憂鬱なあなたへ – 自分の心をケアする新しい帰省の提案 –

みなさんこんにちは!(多忙や諸々で、かなり久しぶりの記事の投稿になってしまいました。)今年ももう終わりかけていますが、年末が近づいてくると必ずといっていいほど話題にあがる、「帰省」とメンタルヘルスの話をしたいと思います。

そもそも年末年始の帰省は当然のこと? – 帰る「実家」がない人もたくさんいます

この話をする前の前提としてお話しをしておきたいことがあります。学校や会社、友人同時の会話で、この時期になると「当たり障りのない話題」として話されがちな帰省ですが、帰省は全員がするものではないですし、必ずしも帰る実家がある人ばかりではありません。様々な理由で家族と疎遠な人、特定の地元がない人、家族が海外にいる人など、年末年始の帰省がない人がたくさんいますね。そしてそれに関して何とも思っていない人もいれば、気にしている人もいるはずです。年末年始、帰省の話をする際はこのことも頭の中に置いておくといいですね。

この前提をお話した上で、帰省をする人、そして特にこの帰省がなんだか憂鬱な人、気が向かない人に向けてこの記事は書いています。

帰省が憂鬱な理由の例 #帰省ブルー

帰省をとても楽しみにしている人、家族の関係が良好な人にとっては、この帰省が憂鬱、という感覚がわかりにくいかもしれません。そこで帰省が憂鬱に感じる理由のいくつかを紹介してみたいと思います。私の個人的な体験や私の身近な人の体験を元にしています。(ここで紹介する他にも、人の数だけ理由があります)

  1. 家族と仲が悪い・会うと喧嘩してしまう

これは想像するのが容易な理由ですね。様々な背景で家族との仲が良くない人はたくさんいます。また、仲が悪いとまではいかなくても、会ってじっくり話すとなぜか喧嘩してしまう、疲れてしまう、という人も多いのではないでしょうか。これは私の経験ですが、実家を離れて長いと、それぞれ違う世界で、違う価値観を身につけます。離れていて、たまに連絡を取るくらいがちょうど良くても、じっくり話すをお互いの考え方の違いを意識してしまう、ということがあるのではないでしょうか。

  1. 古い価値観が顕著に現れる場(伝統的なジェンダー感)

これも私の実体験ですが、年末年始、祖父母の家に親戚一同の集いがあり、そこで必ず鍋をするのですが、そこでせかせか料理やお酒の準備をしながら忙しくしているのはいつも必ず女性の役目で、男性はというとあぐらをかいて座ってお酒を飲んで大きな声で話す、という状況が毎年当たり前のように繰り広げられています。そこで「女の子なんだから手伝って」なんか言われるのですから、もう白目むきそうになりますよね。

  1. パートナーの家族(義実家)に気を使う

これは結婚をした夫婦によくあることですよね。今年はどちらの実家に帰るかどうかの議論から始まり、完全アウェーの相手の実家に何泊も泊まり、そこでは四六時中気を使う、、おまけに2で紹介したような古い価値観をおしつけられたり、子どもはいつなのか、みたいな発言をされて苦笑い、、本当に疲れると思います。

このような理由が重なって、本当はゆっくり休みたい年末年始なのに疲れてしまう、という人多いのではないでしょうか。本当は地元へ帰りたい気持ちもあるけれど、帰省をやめた、諦めてしまった人もいるかもしれません。また、家族全員で帰省するには経済的な負担も大きいものです。お金はかかるは疲れるわ、、、何もいいことないですよね。そこで今日はいろんな帰省の形を紹介させて下さい。年末年始の休暇は文字通り休暇です、自分が心が疲れないように、最善の帰省を選んでみませんか?

多様な帰省を考えてみよう 新しい帰省の提案

1.地元には帰るけれど、実家に泊まらずホテルを取る

地元は好きだし会いたい友人もいる、でも長く実家にいたり、親戚の集まりも憂鬱、という方におすすめなのが、地元でもホテル滞在です。この方法だと地元には帰れるけれど、家族とは食事など用事がある時しか会わなくて済みます。また、一緒にパートナーと帰省する場合も、パートナーにとってもかなり気軽な帰省になるのではないでしょうか。どうせならちょっとアクセスが良いところにホテルを取ってみて、地元やその周辺を改めて観光、なんて楽しみ方もできますよね。(帰省の交通費に加えてホテル代もかかってしまうところがありますが、、)

2. 夫婦、カップルで帰省は別行動

自分とパートナー、今年はどっちの実家に帰るか、という議論になっている方や、相手の実家に行くのが憂鬱、という方には、潔く別行動はいかがでしょうか。お互いが実家に帰るのもありですし、片方だけ帰省する、というのもいいですね。子どもがいる家族には、父子帰省や母子帰省なんかも良さそうです。家族にはコロナもあって体調が悪いとか何とか、何かしら理由を言えばいいですよね。ここで重要なのは、自分のパートナーに帰省が憂鬱であることをちゃんと伝えられるかどうかです。どちらからの実家に帰るのが当然、となってしまっている場合、一度お互いが帰省についてどのように感じているのか、話をしてみるのがいいでしょう。

3. 帰省を取りやめ、テレビ電話で親戚の集まりに参加する

帰省を一切やめてしまう、というのも選択肢です。そもそも帰省は義務ではないので、自分がしんどくなるのにわざわざ帰省する必要は全くありません。幸いなことに、コロナのこともあり、少しでも体調が悪いと帰省はしないほうがいい、という考えが広まっているので、体調が優れない話をすると、無理に帰省を強要されるようなことはまずないでしょう。親戚の集まりがあるのであれば、テレビ電話で参加することもできますし、親戚へ挨拶なら年賀状やメッセージで十分ですよね。

4. 帰省する場所(地元)を自分で作る

帰省を取りやめるなら、いっそ全く違うところへ旅行へ行くのもいいですね。温かい温泉や海、山など、日本国内でも素敵な場所がたくさんあります。年末年始は穴場な場所などもあるので、調べてみるのも楽しいですね。そして気に入ったところがあれば、それを自分の「地元」にしてしまうのもいいですね。年末年始は毎年このホテルに泊まる、だったり毎年この地方に行く、など自分で自分の実家、地元を作ってしまえば、毎年の帰省が楽しみになりますよね。


いかがでしたでしょうか。これらの新しい帰省の形を毎年少しずつ実践してみたり、考え始めるきかっけになれば嬉しいです。年末年始休暇はあなたの心の健康を保つ非常に大切な休暇です。一人ひとりが自分の心に一番優しい休み方を実践し、心も身体も充電できるような休みになることを願っています。

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